身体にとって大切なビタミンDですが、太陽光を浴びる以外では、体内で独自で作りだすことが出来ません。
その場合は、食事で外から摂り入れる必要があります。
自然界に存在するビタミンDは、
【ビタミンD2】…マイタケやキクラゲなどのキノコ類(植物)
【ビタミンD3】…鮭やウナギ、サンマ、イワシなどの脂肪の多い魚の魚肉や肝臓・イクラ、筋子(動物)
これらから摂ることになります。(D1は現在、欠番になっています)
よほど好きなかたでないと、キノコ類や脂肪の多い魚を、毎日ある程度の量を摂るのは大変です。
青背の魚に限定すれば、オメガ3(DHA、EPA)もしっかり摂れそうですが…
イクラや筋子だと、プリン体(痛風の原因)を摂り過ぎてしまいます。
摂取したビタミンD類は、肝臓で変換→腎臓へと運ばれ、『活性型ビタミンD3』となり、代謝されて働くことを(1)でお伝えしました。
この時に、キノコ類にふくまれるビタミンD2は、一度ビタミンD3に形を変えてからでないと肝臓で変換されないので、活用がしにくいです。
ビタミンDに関しては、食事やサプリメントで摂取する場合、過剰に摂り過ぎてしまう可能が出るとも言われています。
・脂溶性ビタミンであるビタミンDは、排泄されにくい
・過剰になると、血液中のカルシウムやリンの濃度が上がる
・腎臓や筋肉にカルシウムが沈着したり、軟組織の石灰化が起こったりする
これは、厚生労働省が出している摂取基準値が、「くる病」予防のために必要な量に設定されているためです。(8.5μg)
免疫向上などのことを考慮すると、実際は、4000~5000IU(100~125μg)が必要になります。
一度に食べる量から摂取分量を考えると、過剰になる心配はあまりしなくていいということになってきます。
こうなると、食べ物からビタミンDを得るのは、なかなか大変なことが分かります。
しかし、太陽光(紫外線)を浴びて作りだされるビタミンDは、体内に取り入れる時に、必要に応じて量が調節されるようになっているのです。
日光に当たり過ぎたことで、過剰になることがないので、心配する必要もないのです。
すごいですよね。
活用しないなんて、もったいないことです。
IZATO整体院
村瀬 美幸