健康を維持するための成分として、「LPS」が注目されています。
「LPS」・・・リポポリサッカライドの略称。 糖脂質、リポ多糖とも呼ばれる。
(あまり聞いたことのない名称ですが、実は空気中などに広く分布しています。)
糖と脂質が結合した構造をしていて、水と油の両方に溶ける性質を持つ。
グラム陰性細菌という細菌の、「細胞の外膜を構成する成分」なのです。
グラム陰性細菌には、多くの種類があります。
お酢にふくまれる酢酸菌や、テキーラを作るザイモモナス菌、
化粧品・歯磨き粉に使用されるキサンタンガムを作るために必要なキサントモナス菌…
病原菌としては、大腸菌、サルモネラ菌、コレラ菌などが代表的です。
※病原菌と聞くと怖いかもしれませんが、LPSそのものには病気をもたらす性質はありません。
(口から食べても、皮膚に塗っても安全であることは確認されています。)
LPSを持つ細菌は、土壌中に多く存在しているため、根菜や葉野菜、穀類に多くふくまれています。
水中に生えているものも該当するので、海藻にもふくまれます。
これらの食材を加熱調理する過程で、グラム陰性細菌は死滅しますが、
LPSは壊れることがなく、食事によって体内に取りこむことが出来るのです。
【免疫力アップ】
体内に侵入したウィルス・細菌などの異物を捕らえて食べ、死滅させる働きをする「マクロファージ」
このマクロファージがLPSを捕らえると、細胞核にシグナルが伝わり、活性化するのです。
異物をキャッチして食べる能力が向上するため、病気になるのを防ぐ効果が高まります。
【美肌作り】
肌表面の表皮細胞は、1ヶ月程度で入れ替わっています(ターンオーバー)。
古くなった細胞や老廃物を除去したり、新しい細胞が生まれるのを助けるのも、
免疫の大切な役割だからです。
肌が傷ついた時の修復や、傷口から侵入する病原菌の排除など…
肌の免疫は、さまざまな働きを担っています。
免疫細胞が活性化することで、ターンオーバーが促進され、
美肌、はり・つやのアップ、肌荒れ改善などの効果が期待できるのです。
LPSを食べたり、皮膚に塗って、効果的に免疫力を高めましょう。
※LPSは、血管に注入すると炎症反応を起こします。 経口もしくは肌から取り入れてください。
IZATO整体院
村瀬 美幸