最近、”良い汗”をかく人が減りつつあります。
その原因として挙げられるのが、エアコンの普及。
安定した室温の中で過ごすことができるようになり、汗をかかない生活を送るようになったためです。
本来、人間には長時間暑いなかにいると、大量の汗を出して体温を調節し、暑さへの不快感を減らす機能がそなわっています。
徐々に気温が高まる環境にいると、自然にこの機能が高まっていくのです。
しかし、一日中冷房の中にいると、切り替えがうまくいかなくなってしまいます。
また、汗をかかない生活をしていると、汗腺の数が減り、汗をかきにくい体質になってしまうのです。
汗の量が減ると、体温調整機能が悪くなるだけではありません。
ホルモンバランスも崩れ、免疫力も低下してしまいます。
また健康な汗腺の場合、ミネラルを吸収して血液中に戻す役目があるのです。
ですが、汗腺の機能低下が起きていると、いざ汗をかいたとき、水分と一緒にミネラル分も放出してしまいます。
結果、ベタベタとした汗をかき、臭いの元となる”悪い汗”となるのです。
この状況を放置しておくと、体の生理機能が狂います。
体が重く感じたり、疲れが残るなどの体調不良を引き起こすのです。
普段からちゃんとした汗をかくことができていると、汗腺が水分のみを吸収し、サラサラした”良い汗”が出ます。
このサラサラした汗は、臭いやべたつきが少なく不快感もありません。
さらに、このような効果もあるのですよ^^
・疲労物質を流す
・自律神経のバランスを整える
・カロリーを消費する
・肌を保護する
“良い汗”をかく体づくりのためにも、エアコンに当たらない時間を作る、適度な運動することを心掛けるようにしましょう。
我慢しすぎての熱中症には、じゅうぶん気をつけてくださいね!