世の中には「それを食べるの?」というようなものを口にする異食症があります。
異食症とは、土や紙、粘土など栄養価のないものを無性に食べたくなる症状のことです。
とくに多く見られるのが、ドリンクのグラスに入っている氷をバリバリと食べてしまう・・・
ただ単に氷が好きで食べるのであればいいのですが、そうでない場合もあるのです。
「とにかく無性に氷が食べたくて仕方がない」という衝動にかられて好きでもないのに食べてしまっている・・・この場合は「氷食症」かもしれません。
原因は、体内の鉄分不足!!
赤血球が不足することで脳に十分な酸素が行き届かず、自律神経に狂いが生じます。
そのため、体温調節がうまくできなくなってしまうことが原因なのです。
女性は毎月生理が来るため、鉄分を失い貧血を起こしやすくなります。
近年は約2割の女性がこの「氷食症」を発症していると言われています。
《氷食症の特徴》
・無性に氷が食べたくなり、一日に製氷皿一皿以上の氷を食べる
・顔色が優れない、目まい、動悸、息切れなどの貧血症状がある
・口の中の温度が高く、冷たいものを欲しやすい
・持久力が低下した(疲れやすい)、記憶力が低下した
・食欲が低下した
・寝起きや寝つきが悪い
季節を問わず氷を食べ続けてしまう氷食症は、身体を冷やしてしまい胃腸を悪くするだけではありません。
固いものを噛み砕くことで顎関節症を併発することもあるのです。
《氷食症の予防法》
・適度な運動をしてヘモグロビンを増やす
・十分な睡眠をとる
・大豆、レバー、ほうれん草、プルーンなどの鉄分の多い食品をとる
・牛乳、卵を摂る(赤血球を作る葉酸がふくまれるため)
・食事でおぎないきれない鉄分はサプリメントから摂取する
・鉄分の吸収を助けるビタミンCを摂取する
氷食症かも・・・という心当たりがある方は病院で血液検査をしてもらうことをお勧めします。
病院で鉄剤(フェロミア)を処方してもらう方法もあります。
内服による副作用で消化器症状(吐き気、便秘、下痢など)が出る場合もありますが、鉄剤の静脈注射による治療も選択可能です。
貧血は肌の新陳代謝を悪くして、潤いやハリをなくすことにも繋がっていきます。
普段から鉄分を意識した生活を送るように心がけましょう。
大阪市浪速区難波 小顔矯正 IZATO整体院