むち打ち症とは医学用語ではなく事故によって頸部周辺を打ち身や捻挫する事をいいます。
一般的には骨折や外傷はむち打ちには含まれていません。
むち打ちは、交通事故や、スポーツによる事故で起こります。
もしむち打ちになってしまったら、どのように過ごしたらよいのか、どんな処置が必要なのかを説明いたします。
この記事の目次
むち打ち症の定義
むち打ち症の定義
自動車事故やスポーツでの転倒や落下事故で、首周辺を捻挫することを言います。
医学用語では『外傷性頚部症候群』や『頚部捻挫』と呼ばれます。
強い衝撃で頭部、頸椎に大きな衝撃が加えられ、様々な症状が出現する疾患です。
人間の首の可動域は前後方向ともに60°程度とされています。
事故によって可動域を超えて、伸びたり曲がったりした場合、首の周辺の組織(靭帯や筋肉)が伸びたり切れたりして症状がでるのです。
一度伸びてしまった靭帯は元には戻らないとされています。
むちうち(外傷性頸部症候群)の症状
受傷直後は精神的緊張のせいか、あまり自覚がない人が多いのが特徴です。
1日くらい経過してから自覚症状が現れたり、症状が強くなってくることが多いのです。
むち打ち症になると、頚部の筋肉や靭帯、関節包が損傷され、頭痛や肩、首の痛みが出ます。
神経まで障害が及ぶと首から肩、腕にかけての放散痛や、しびれが出ることがあります。
また筋肉が萎縮したり、運動や知覚が阻害されることがあります。
自律神経にまで影響が及ぶと頭痛のほか、耳鳴り、難聴、めまいがあらわれます。
記憶や集中力の低下が起こり、仕事や学業に支障を来す人も少なくありません。
自律神経は内臓の働きを司っているので、内臓食欲減退、消化不良、吐き気などの胃腸障害も報告されています。
人によって、事故の程度によって差はありますが、外からの外傷がないため、他人からは辛さが分かりにくい疾患です。
周囲の理解を得られにくく、そのことが精神的ストレスになる場合もあります。
痛みやめまい、吐き気、疲れやすいなど、重い症状で数か月から、数年苦しむ方もいらっしゃいます。
病院での検査と治療
検査
問診により症状を聞き、頚部の運動制限の有無や痛みを確認します。
スパーリングテスト、ジャクソンテストなどの各種整形外科テスト、知覚テストなどを行ないます。
X線撮影のほか、MRIやCTスキャンが行われます。
急性期の治療
急性期と言われる約1か月は頚部の安静と固定をします。
固定は、ギプスや頸椎カラーで行います。
ほとんどの場合は通院で大丈夫ですが、しびれ、運動知覚障害などの神経根症状が強い場合は入院が必要な場合もあります。
投薬
消炎鎮痛剤湿布 (内服)鎮痛剤、筋弛緩剤、精神安定剤、ビタミン剤
急性期を過ぎると温熱療法としてホットパックや物理療法(低周波、マイクロウェーブ、)などが行われます。
また牽引がおこななわれることもありますが、むち打ちでは首の靭帯が伸びているため
筋緊張が強い時は禁忌とされています
そのほか鍼灸治療が行われることもあります。
接骨院や整体院でもむち打ちの治療が可能なところもあります。
IZATO整体院では受傷してから急性期を過ぎた、3週間後くらいから施術に来ていただいています
身体の歪み、頭蓋骨の歪みを改善させ、患部への負担を軽くします。
必要に応じて、アイシング、ホットパック、超音波、テーピングなどの処置をいたします。
IZATO整体院の院長は柔道整復師の国家資格を取得していますので、安心してご相談ください。