胸郭出口症候群

updated: 2020年9月24日

胸郭出口症候群

胸郭出口症候群とは、鎖骨の周辺で腕神経叢(わんしんけいそう)という腕や手指に行く末梢神経の束が、腕や手指に行く鎖骨下動脈・鎖骨下静脈という血管とともに圧迫されて起こる病気です。原因

斜角筋症候群(首の付け根にある前斜角筋と中斜角筋の間での鎖骨下動脈と腕神経叢の圧迫)、肋鎖症候群(鎖骨と第一肋骨の間での鎖骨下静脈の圧迫)、小胸筋の下を通る際に腋窩動脈が圧迫される小胸筋症候群など、鎖骨周辺で神経や血管を圧迫する原因はいくつかあります。

症状

・肩周りの症状…肩こりの自覚、肩こりの自覚は無いが首・肩周りの筋肉を押すと硬く痛く感じる、頭痛、背中の痛みや肩甲骨内側に痛みやコリ、張りがある

・手、腕の症状…しびれや痛みがある、だるさ・脱力感がある、むくみがある、冷感や血色の悪さが見られる

・その他の症状…顔面の発汗、吐き気、就寝時の寝る体勢によって腕に痛みやしびれが出る、電車のつり革に掴まるなど腕を上げていると腕や手が重だるくしびれる

検査・診断方法

症状側の腕を肘を伸ばした状態で30度ほど外転させて手首(橈骨動脈)の脈を測る

・アドソンテスト…斜角筋症候群

患者に症状側へ首(頸椎)を回旋・伸展(斜め後方を見るような状態)してもらう。脈を感じたら反対側へ動かしてもらう。脈が弱化したり感じられなくなれば陽性

・ライトテスト…小胸筋症候群

症状側の腕をゆっくりと外転(身体の真横で上げていく状態)させる。脈が感じられなくなる角度を計測。反対側の結果と比較する

・肋鎖テスト…肋鎖症候群

症状側の腕を伸展(後方に持っていくような状態)させ、同時に同側の肩を押し下げる。脈が感じられなくなったり痛みが出たら陽性

治療方法

・症状を悪化させる動作の禁止

・消炎鎮痛剤の服用

・外科的手術

・なで肩…猫背などの不良姿勢によって鎖骨が下に押し下げられ、なで肩を強いられると肋骨と鎖骨の間が狭くなり症状が出やすい傾向があります。肩を支える(持ち上げる)筋力が弱くなっていることに起因します。

・長時間パソコンを使う・デスクワーク。

・受話器を肩で挟みながら手作業をする。

当院では

検査で圧迫されている個所を特定。肩・鎖骨・上腕部・頸椎の歪みを検査・カイロプラクティック矯正後、超音波を使用して過緊張した筋肉をほぐし、圧迫を和らげます。

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