寒くて冷えた身体を温めるために、生姜を積極的に摂っているかたは多いのではないでしょうか。

生姜には、発汗・発熱・殺菌・抗酸化・コレステロール低下などのさまざまな効果があることで知られています。

特に、身体の冷えを解消することで知られていますが、この生姜を
　『生で摂る』 か
　『温めた状態で摂る』 か
によって、役割が変わってきます。

【生の生姜】
『ジンゲロール』 という辛味成分がふくまれています。

免疫力を高める効果があります。

ジンゲロールは血液中を流れ、手足の先にある末梢血管を拡張する作用があるため、血流が良くなって手先・足先が温まります。

しかし、この場合、身体の深部にある熱を、末梢に送り出していることで温かくなるのです。

そのため、深部の体温は下がってしまい、身体はかえって冷えることに。

発汗効果もあるため、身体を冷ましてしまうのです。

夏場、冷ややっこに薬味として添えたりする食べ方ならいいでしょうね。

【温めた生姜・乾燥した生姜】
ジンゲロールの一部が 『ショウガオール』 という別の成分に変化します。

ショウガオールは胃腸の壁を直接刺激し、血流を高めて深部の熱を作り出す働きがあるため、

両方の働きにより、深部も末梢も、全身を温めることが可能なのです。

同じ摂るなら、全身が温まるほうがいいですよね。

ジンゲロールをショウガオールへと変化させるための加熱の温度は、８０～１００℃。
加熱時間は長いほうが、ショウガオールへと変化しやすいです。

千切りにした生姜を、お鍋に入れて他の具材と一緒に食べると良いですよ。
炒め物に入れるのもいいですね。

乾燥した生姜なら、すでに加熱の工程が終わっているので、ショウガオールが豊富です。

生姜湯で飲んだり、お味噌汁（発酵食品）に入れて摂ることが出来るので手軽に摂り入れることが出来ますよ。

寒さに負けない体づくりをしましょう。

IZATO整体院
村瀬　美幸