1日に必要な脂質摂取量の目安は、
女性:40~50g程度
男性:50~70g程度
と言われています。
これは、植物油やバターなどの調理に使う油脂と、食品そのものにふくまれる脂質を合わせた量を言います。
パンやスナック菓子、洋菓子、チョコレート、カップ麺類など、
食品の中にふくまれる『見えない脂質(植物油脂・ショートニング)』も、けっこう摂っているのです。
摂り過ぎても、少な過ぎても良くない、
また、ちょうどよい量を摂っていたとしても、その脂質の『質』が悪くては意味がない…
難しいですよね。
では、『良い脂質』は、どのように摂れば良いのでしょうか?
脂質(脂肪酸)は、まず大きく2つに分かれます。
・飽和脂肪酸 ・・・ 肉類やバターなどの動物性脂肪のもの
・不飽和脂肪酸・・・ 青魚や植物にふくまれるもの
飽和脂肪酸は、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)の増加に繋がりやすいので、摂り過ぎないようにしましょう。(脂身を控えめに!)
不飽和脂肪酸には、LDLを減らす働きがあるので意識したいところですが、バランスが大切です。
これは、3つに分かれます。
・オメガ9(n‐9)系脂肪酸(オレイン酸)・・・オリーブオイル、米油、ひまわり油など
・オメガ6(n‐6)系脂肪酸(リノール酸)・・・紅花油、大豆油、コーン油、ごま油など
・オメガ3(n‐3)系脂肪酸(DHA・EPA・α‐リノレン酸)・・・青魚、えごま油、亜麻仁油など
この中で、オメガ6系とオメガ3系は、体内で合成が出来ないため、食べ物から摂る必要があります。
また、身体の中での働きが逆になります。
・オメガ6(n‐6)系・・・免疫反応を活性化する
・オメガ3(n‐3)系・・・過剰な免疫反応を抑制する
そのため、摂る量はバランスが大切なのです。
理想は、n‐6とn‐3が、2:1の割合です。
しかし、現状は5:1と、n‐6がかなり多くなっており、活性化した免疫細胞(白血球)が、血管や細胞まで攻撃してしまいやすくなっています。
・原材料に、植物油脂・ショートニングが表記されているものを控える
・魚類を積極的に食べる
・調理には、オリーブオイルや米油を使用する
・市販のドレッシングを控えて、オリーブオイルや亜麻仁油を代わりに使う
良く言われていることで聞き飽きていることかもしれませんが、意識することが大切なのです。
一度、一日食べたものの裏に表示されている『脂質』を合計してみてください。
驚くことになるかもしれませんよ。
だからと言って、控え過ぎはダメですよ!
(1)に述べた症状が出ますからね。
IZATO整体院
村瀬 美幸