私達の身体は、その多くが水分で出来ています。
新生児で約75%で、幼児で70%
成人女性で50~55%、成人男性で60%
このくらいが水分なのです。
そのため、水分補給は気をつけるようにと、よく言われますが、
次に多いのが 『脂質』 … 『アブラ』 なのです。
水分を除くと、身体は40%くらいが『アブラ(脂質)』で、出来ているのですよ。
『アブラ(脂質)』は、『たんぱく質』・『糖質』と並ぶ、エネルギーを産生する三大栄養素の一つです。
エネルギー源となる他にも、
・細胞膜を形成する主な成分となり、身体を保護する
・体温を保つために必要
などの役割があります。
なによりも、一番大切なのは、身体の中で働く、さまざまなホルモンのエネルギー源だということ!
私達の身体は、ホルモンの働きがなくては、成り立ちません。
・起床時に体温を上昇させて、睡眠ホルモンを下げて、覚醒ホルモンを上げる
・食べたものを分解するために必要な酵素を働かせる
・食欲の増進、抑制
・血糖値を上げる、下げる
・就寝時には、体温を下げて睡眠ホルモンを働かせる
・就寝中にトイレに行きたくならないように膀胱を広げる
挙げるときりがないくらい沢山の働きを、『アブラ(脂質)』をエネルギー源として、ホルモンは行ってくれているのです。
脂質が、全体の総摂取カロリーの25%を下回ると、ホルモンは暴走し始めます。
このような症状はありませんか?
・髪のパサつき
・爪がもろくなる、割れる
・関節痛
・筋肉のこわばり(肩こり・腰痛など)
・便秘
・体温を保てず、寒がりになる
・免疫力の低下
そして、必要な脂質量を確保しようとして、
食欲スイッチをON状態にして、暴食させようとするのです。
必要以上に、アブラを摂らないように制限したりしていませんか?
食生活の欧米化にともない、脂質は過剰摂取傾向にあると言われています。
確かに、摂り過ぎは、体内に蓄積されてしまいますが…
気にするあまりに、必要以上に制限して摂らなさ過ぎるのも、健康を害するのですよ。
問題は、『質の良い脂質』 をどれだけバランスよく摂るか、なのです。
では、バランスよく脂質を摂るには、どうしたらよいのでしょうか?
次回は、そのことについてお話しますね。
IZATO整体院
村瀬 美幸