次は、【腸内環境を整える】 ことと、【肝機能を高める】 ことです。
この2つは密接に関係しています。
「小腸で吸収された栄養素」は、門脈という静脈を通って、肝臓に運ばれていき、
エネルギーへの変換や貯蔵・合成・分解・解毒・排泄と、さまざまな活動に使われるからです。
そのため、肝機能を高めるためには、まず腸内環境を整える必要があります。
【腸内環境を整える】
腸には、『迷走神経』 という末梢神経が組み込まれていて、脳と常に情報を伝達しあっています。
ほかにも、
・セロトニン(幸せホルモン)の90%を作る
・免疫細胞の70%を宿す
・骨密度の低下(骨粗しょう症)を抑制する
など、内分泌系・免疫系とも深く関わるのです。
●良く噛んで食べる・・・(分子を細かくすることが大切!)
噛んで飲み込んだものは、胃で消化されます。
ただし、胃での消化時間は、平均で3時間ほど…
時間が来れば、胃の出口(幽門)が開き、胆のうから出る胆汁と混ざりながら、
十二指腸・小腸へと流れていき、溶かされた食べ物から栄養素が吸収されます。
しっかりとかみ砕いていなければ、溶けきらないまま小腸へ送られることになるのです。
栄養素が吸収できない形のままの食べ物は、腸にとっては異物でしかありません。
分解のために負担がかかり、余分なミネラル類や酵素を消費します。
異物と判断されれば、リンパ球が集まり、攻撃を開始するため、炎症が起こります。
一口30回…は、ダイエット目的だけでなく、身体にとって大切なことなのです。
(形状によっては、もっと噛んでも良いくらいです)
●ゆっくりと食べる、が、ながら食べをしない
食べ物を口にして噛む行為が始まることで、胃は消化の準備を整え始めます。
でも、早食いをすると、胃の準備が整わないうちに、食べ物が胃に到達します。
胃への負担となるので、ゆっくり食べることが必要なのです。
また、ダラダラと食べ続けると、内臓はずっと働き続けなければいけません。
食べる時間の間隔を開けて、メリハリをつけるようにしましょう。
内臓を休憩させてあげてください。
●発酵食品を摂る・・・(善玉菌を増やす効果がある)
納豆、味噌、漬物、キムチ、甘酒などを積極的に摂るようにしてください。
ヨーグルトやチーズなどの乳製品は、日本人の腸に合わない場合が多く、負担が掛かります。
※漬物の中でも、『ぬか漬け』 にふくまれる 『酪酸菌』 は、
乳製品の 『乳酸』 を、日本人が消化・吸収しやすい 『酪酸』 に変えてくれますよ。
●食物繊維を摂る・・・(便秘予防)
古くなったホルモンは、便に混ざって一緒に排出されています。
しかし、便秘だと、排出がされず…腸に留まっているうちに、再吸収されてしまうのです。
古いホルモンでは働きが十分に出来ないため、生理の乱れに繋がっていきます。
根菜類、キノコ類、海藻類、豆類、もち麦などを摂り、お通じの良い状態を保つようにしてください。
※SIBO(小腸内細菌異常増殖症)のかたは、
原因となっている発酵食品・食物繊維を摂り過ぎないほうがいいです。
・お腹が張って苦しい
・ゲップがよく出る
・胃酸が逆流する
・頭がボーっとして集中力が低下する
・慢性的なだるさがある
・便秘や下痢になる
このような症状が出る場合は、どの食品を食べたときになるのかを特定し、
その食品は避けるようにした方が良いです。
(ちなみに、私は、サツマイモと小豆がダメでした・・・)
●ストレスが掛かるのを避ける
腸は、ストレスを受けたときに、意識でストレスと感じるよりも早く、真っ先に感じとる所です。
消化・吸収が上手くいかなくなるだけでなく、張り巡らされた『迷走神経』にも、影響を与えてしまいます。
リラックスできる時間を作るようにしたりして、気分転換をはかるようにしてください。
●冷やさない
内臓は、一定の温度を保っており、働ける環境を作っています。
冷たい物の食べ過ぎ・飲み過ぎは、腸の動きを鈍らせてしまうことに…
飲み物であれば、常温もしくは温かい状態で飲む、
生姜などの身体を内側から温めてくれる食べ物を摂り入れるなど、工夫をしましょう。
●姿勢を良くする
●運動をする
猫背な姿勢でいると、内臓が下垂してまい、圧迫されます。
腹圧の低下が原因で、便秘がちにもなります。
姿勢を出さすようにして、適度な運動をし、体幹の筋肉をしっかりと作るようにしましょう。
IZATO整体院
村瀬 美幸